神様の御旨を知るだけでは無益です 2章12〜16節
神様にとっては、
人が御旨を実行していることを自覚しているかどうかはどうでもよく、
人が御旨を行うことこそが大切である、
という印象を私たちは受けます。
人が神様の御旨を知っていながらも、それに従わないならば、
どのような益がありましょうか。
このように、ユダヤ人もまた、結局のところ、
異邦人と同じ舟に乗っている立場にあるのです。
神様から彼らが受ける質問は、
神様の聖なる御旨を知っていたかどうか、 ではなく、
彼らがそれに従ったかどうか、ということです。
私たちキリスト信仰者が、
ユダヤ人に対するパウロのこの厳しい言葉を、
口元に微笑を浮かべて聞き流すことはできません。
まったく同じ言葉が、私たちにも向けられているからです。
神様のことを気にもかけないこの世の人々のほうが、
実は私たち信仰者よりも善良で親切だ、
と思ったことがありませんか。
信仰者と比べて、彼らは他の人たちについて、
もっとよく気がきいたり、あまり悪口を言わなかったり、
より素早い助けを差し伸べたりすることがあるかもしれません。
本来、私たちは、
神様が共にいてくださることを、この世に告げ広めて行くような愛を、
自分でもよく知っているべきなのです。
ところが、
神様の御旨を知っていながらも、それに従わないとしたら、どうでしょう。