2014年3月24日月曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 2章 ユダヤ人たちの罪の内実は、私たちとどのような関わりがあるのでしょうか? 


ユダヤ人たちの罪の内実は、
私たちとどのような関わりがあるのでしょうか?



ユダヤ人たちの罪の内実について調べて説明するために、
なにもここでわざわざ長い講義をする必要はないだろうに、
と訝しく思う人もいるかもしれません。
自分の抱えている罪だけでも手に余る私たちの生活にとって、
この話題は、疎遠に感じられるものかもしれません。
しかし、新約聖書がキリスト教会のことを、
神様の新しいイスラエル、としばしば呼称していることを、
私たちはここで思い起こさなければなりません。

神様から、
善を行うように、という奨励と、
悪を避けるように、という警告を受けてきた存在として、
イスラエルは、私たちに先立つ具体例である、と言えます。

イスラエルは、
神様の怒りを我が身に招き、多くの懲らしめを受けました。
もしも新しいイスラエルが、
古いイスラエルと同じように、 神様に反抗しようものなら、
神様は、
彼らに対しても決して優しく応接なさることはないだろう、
とパウロは注意を促しています。

古いイスラエルの民(ユダヤ人)の過ちから、
私たちは教訓を学ばなければなりません。
ですから、
「ローマの信徒への手紙」2章は、
正確を期して読解されるべき章なのです。