2014年3月3日月曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 1章18〜32節 どうすれば神様を知ることができるのでしょうか(その2)


どうすれば神様を知ることができるのでしょうか 11832節(その2)
  
 
しかし、ここで今パウロは、
私たちが自然に有している神様についての知識(一般啓示)が、
実は不完全なものであることを示します。
はじめに、人は、
造物世界の観察を通して得られた知識によって、
神様を知って、
神様に栄光を帰すようになります。


しかし、神様が御自分のことを
創造の御業を通して啓示なさったにもかかわらず、
彼らは神様にお仕えしませんでした。
その代わりに、
彼らは偶像に仕え、唯一の真の神様を捨てました。
それゆえ、神様もまた彼らをお捨てになりました。
こうして、人間界は、
そのままではまったく希望がない状態になってしまいました。
人は神様を捨て、
神様も人を捨てられたからです。

神様御自身がこの悲惨な状況を変えてくださらなければ、
人は神様を決して見いだすことができません。
このことに関しては、人間のいかなる知恵も善意も無意味なのです。
人がどれほど立派であったとしても、
あるいは、どれほど知能が高かったとしても、
神様の啓示である聖書を学ぼうとしない限り、
人は神様を知るようになりません。

聖書を通して神様が
御自分について人間に告げ知らせてくださった内容を、
キリスト教神学では「特別啓示」と呼び、
前述の「一般啓示」と区別しています。
この特別啓示こそが、
三位一体なる神様の真のお姿を私たちに知らせてくれるのです。