2014年4月3日木曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 2章17〜29節 蔑まれている神様の御名(その1)

 
蔑まれている神様の御名  21729節(その1)
 
  

パウロは、ユダヤ人について手厳しい話を続けます。
ユダヤ人は、
神様の御旨を知りつつも、
それに従おうとはしませんでした。
彼らは、
霊的に盲目な人々の導き手や、
理解力の足りない人々の教師を気取って、
人前に登場しました。
「私が実際に行っていることは見習わず、
私が教えている通りに行いなさい」、
という助言を付け加えた上で教えていたのであれば、
彼らは教師として正しく振る舞ったと言えたのでしょうが。

彼らは、神様について話すことにとても熱心でした。
彼らは、自分が神に従う者であることを隠そうとはしませんでした。
しかし、このことは、残念な結果を生みました。
ユダヤ人を傍らから見ていた人は皆、思わず笑い出してしまいました。
もしも神の従者を自称する者(ユダヤ人)が
これほど見せかけだけの悪人だとしたら、
彼らが仕えているという神は一体どのような存在なのか、
と彼らはせせら笑ったのです。
異邦人は、ユダヤ人の偽善的な生き方を面白がるばかりでした。
こうして、神様の聖なる御名は汚されてしまいました。
ユダヤ人は、神様のことを話題に持ち出すべきではなかったのです。
なぜなら、
彼らの生き方は、活ける神様を嘲笑の的としてしまったからです。