人類の誤謬のもたらしたもの(その1)
人々は神様を捨てて、
神様の備えてくださった救いの道から迷い出てしまいました。
これは不幸な結果を招くことになりました。
神様は、人類が罪の中で生きるままになさったからです。
29〜32節でパウロは、
人間の置かれた現実の状態を容赦なく暴き出しています。
神様を捨てた結果として、
人間には、ありとあらゆる罪と、そのもたらす悲惨が、
つきまとうようになりました。
ひどい罪の例としてパウロは、
同性愛をあげています(1章26〜27節)。
これは、パウロの生きていた時代において適切な実例でした。
現代でも、これが適合する状況になってきています。
ユダヤ人たちは、モーセの律法に基づく判断から、
同性愛が絶対に神様の是認されない
激しい嫌悪の対象であることを知っていました。
ところが、「教養」のある異邦人知識人たちは、
同性愛の中に、特別に洗練された美的な生き方を見ていました。
ですから、
人類の盲目さを示すにあたり、パウロがあげたこの実例は、
人類の盲目さを示すにあたり、パウロがあげたこの実例は、
まさに最も適切なものだった、と言えます。
すなわち、
神様の御前では
重い罪であり、自然の秩序に反することが、
人間の考えによれば
容認されるべきものであるだけではなく、
美しいとさえ見なされる、ということです。