2014年3月12日水曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 人類の誤謬のもたらしたもの(その4)


人類の誤謬のもたらしたもの(その4)


私たちは自分自身の罪を罪として告白し、
それらの罪と戦わなければなりません。
しかし、私たちは一人で戦う必要はありません。
私たちの弱さを知って、
不安定な人々を憐れんでくださる、
主イエス様御自身が、
私たちを支えてくださっているからです。

イエス様は私たちを裁くおつもりではありません。
悪いところのある私たちを、
私たちには理解できないほどのたいへんな忍耐をもって、
愛してくださっているのです。
まさにここに、
罪と戦うために必要な実践力の源があります。

肝要なのは、
自分のした失敗の赦しと、
一からやり直す新たな力とを、
願い求めるために、
私たちがいつも何度でも
イエス様の御許に行くことなのです。
  

このようにして、パウロは
「自分は案外よい人間かもしれない」、
という誤った人間の自己評価に対して、
最初の打撃を加えることにより、
私たちが自分の抱えている罪の傾向を
正直に認めて告白するようにと、
人々を導きました。
このことは、
パウロが伝えた教えの正しさを示す最良の証拠です。
他の人々と同様に、
私たちキリスト信仰者もまた、
自分に頼っている限りはたんなる罪人であり、
神様の怒りの下にいます。
だからこそ、
私たちはキリストを必要としているのです。