2012年9月3日月曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 20章1~6節 千年王国(その4)


  
千年王国 2016節(その4)
  

  
私(このガイドブックの著者ヤリ・ランキネン牧師)の考えでは、
この最後の解釈が千年王国の幻について最も適切なものだと思います。
ヨハネは、遠い未来の至福の時について語っているのではなく、
キリストに属する人が死んだ後にすぐいただけるはずの事柄を描いている、
ということです。
この世では、「神様のもの」である人々は
(つまり、洗礼を受けイエス様を救い主として信じている人々は)
戦場に立たされますが、
この世を去るときにその戦いは終わります。
今悪魔は私たちのいる世界の只中で暴れまわっていますが、
死を通して、
私たちは悪魔が手出しできないところへと移り住むことになります。
死んだ後に神様に属する人々を待っているのは、
永遠に主と共にいられる御国です。
このメッセージは、
迫害の中で生きていた初めの頃のクリスチャンたちにとって、
とても大切な約束でした。
悪魔は彼らを恐るべきやり口で攻撃していました。
彼らは獅子の前に連れ出されました。
彼らは嘲笑の的にされました。
彼らは侮辱されました。
ヨハネに示された幻は、
この世で主を拒絶しなかった人々には、
この世での命の後にどのようなことが起こるか、
語っています。
彼らの魂はイエス様がいらっしゃる御許に行けるのです。
もはやそこには悪魔からの攻撃はなく、
神様に属する人々のグループから離れてしまう危険もありません。
さらに素晴らしいことに、
そこで彼らはイエス様と共にこの世を支配することができるのです。
イエス様に属する人々は、
この世で彼らを支配し彼らに死の宣告を下した人々を
支配する立場に就きます。
天地のすべての権威を有するイエス様は、
この世を終わりに向けて導かれます。
そして、死んだ「神様のものたち」は、
イエス様がこの世を導かれるみわざに参加させていただけます。
パウロの「フィリピの信徒への手紙」の次の言葉は、
これと同じことを意味しているのでしょう、
「私はこの世を去って、キリストの御許に行きたいと願っています。
なぜなら、それが最善だからです」
(「フィリピの信徒への手紙」123節)。