2012年9月21日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 21章1~8節 新天新地(その2)


 
新天新地 2118節(その2)
 

 
それからヨハネは新しいエルサレムを見ます。
「新しいエルサレム」は、
神様が「大いなる祝宴」のために清め整えてくださった
「キリストの教会」を意味しているものと思われます。
19章には、
新世界で挙式されることになる
「小羊の婚礼」についての記述がありました。
その箇所では「神様の教会」は、
清く輝く麻布の衣に身を纏う「花嫁」として描き出されていました
(「ヨハネの黙示録」1978節)。
「新しいエルサレム」は「天国の都」、
すなわち新世界の中心のことも意味しています。
これについては10節から始まる箇所に書かれています。
おそらくヨハネは「新しいエルサレム」という言葉で、
「天国に入った神様の教会」と
「新世界の都」という二つのことを意味しています。
これらは互いに密接に関係しているため、
両方とも同じ名で呼ぶことができるのです。
  
ヨハネは御座から発せられる神様の御声を聴きます。
その声は、新世界がどのような場所か、説明します。
神様は御自分に属する人々の真ん中に住んでおられます。
そのおかげで、そこにあるのは素晴らしくよいことばかりです。
新世界に入った者は悲しみも死も痛みも苦しみも感じません。
新世界は罪に堕落したこの世とはまったく異なっています。
この世では罪があらゆるところに入り込んでいるので、
罪の全然ない生活というのは、想像するのも難しいほどです。
新世界では罪が存在しないため、
そこでの生活はこの世での生活とは非常に異なっています。
戦争はなく、
私利私益の追求もなく、
愛に欠けた行動もなく、
人を傷つける言葉もなく、
悪い考えすら浮かぶことがありません。
永遠の命は罪のない命であり、
それゆえ、それは実に驚くほどよいものです。