新しいエルサレム 21章9~21節(その2)
ヨハネは都の長さと幅と高さの寸法を測るよう命じられました。
以前にもヨハネは同じ任務を与えられました。
すなわち、11章で彼は
「神様の神殿と祭壇とそこでひれ伏して祈っている者たち」
のことを測るように命じられました(「ヨハネの黙示録」11章1節)。
そして、その箇所の説明で、
「ゼカリヤ書」に触れました(「ゼカリヤ書」2章1~5節)。
その際に、この「測る」という行為には、
たんに長さを正確に知る以上の意味が含まれていることを指摘しました。
「測る」という行為には、
保護されるべく目印をつける、
という意味合いがあります。
この21章の箇所でも
それと同じ意味でこの言葉が用いられていると思われます。
新しいエルサレムは神様の守りの中にあり、
それゆえ、いかなる災いもそれを襲うことがありません。
神様が都をあらゆる悪から守ってくださるので、
その幸いは永遠に続きます。
ヨハネは測量の結果を報告します。
都は立方体であり、
その一片の長さは12000スタディオン(約2300キロメートル)でした。
都はとてつもなく大きいわけです。
ヨハネが私たちに伝えたいことは、
都の寸法自体よりも、むしろ都の巨大さと壮麗さだと思われます。
都は万人の想像を超えた規模のものだ、ということです。
都の城壁の高さも同じことを示しています。
それは144キュビット(約72メートル)もあります。
当時の普通の都の城壁の高さは数メートルにすぎませんでした。
この箇所でヨハネが報告している数字(12000と144)は
どちらも12で割り切れる数です。
こうして再び
イスラエルの12部族と12使徒が想起されていることになります。