2011年9月7日水曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 何回も実現する幻

 
何回も実現する幻
 
「ヨハネの黙示録」の描写を、
その解釈者の時代にあてはめて考えるケースがしばしばあります。
「ヨハネに示された幻は今まさに私たちの目の前で実現しようとしている」、
というのです。
もちろん、「ヨハネの黙示録」が
今起きつつある出来事について語っているというのは、
ありえないことではありません。
しかしここで注意すべきなのは、
この書物の内容を現代のことがらにあてはめるとき
誤った解釈がなされる危険が大きいということです。
こうした誤解の例は数限りなくあります。
それゆえ、「ヨハネの黙示録」を読むときには慎重な態度を取り、
「絶対に確実だ」と断定するような解釈は多くの場合避けたほうがよいです。
 
「ヨハネの黙示録」の幻は歴史を通じて何度も実現してきたように見えます。
ローマ帝国はこの書物が当時「野獣」という言葉で表現していたものに相当します。
同じことはヒトラーのドイツや、ソ連にも言えます。
「ヨハネの黙示録」の幻が私たちの時代に最終的に実現するのか、
それともいつか未来に成就するのか、
私たちは知ることができません。
それゆえ、この書物を説明しようとするときには慎重を期さなければなりません。
   
イエス様は「終わりの時」の出来事を子供の出産にたとえておられます
(「マタイによる福音書」24章8節)。
母親である人はこのたとえをよく理解することでしょう。
子供が生まれる前には「同じこと」が何度も繰り返されます。
陣痛が次から次へとおそってきます。
その間隔はしだいに短くなり、その痛みはひどくなっていきます。
そしてついに痛みが頂点に達した時、子供が生まれます。
このたとえは私たちが「ヨハネの黙示録」を理解するのを助けてくれます。
そこで語られている多くの出来事は何回も繰り返されます。
それらは歴史が進むにつれて次第に大規模になっていき、
まさに「最後の時」の直前にそれはかつてなかったほど悪い状態になります。
その後でイエス様は戻って来られ、悪をすべて終わらせてくださるのです。
  

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