2011年9月9日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 数字について

 
数字について
 
どのような時間的スケジュールにしたがってこの世の歴史が進んでいくか、
近い将来に何が起きるか、
いつイエス様が帰って来られるか、
「ヨハネの黙示録」に基づいて様々な細かい計算が試みられてきました。
この書物にはそれらの計算の元になっている「数字」が載っています。
しかし、それらの数字のうちの多くは象徴的なものであり、
ある特定の数量を表すものではないと思われます。
数字は何かほかのことを語っている場合が多いようです。
たとえば、
「三と半」(11章9節)は時間の長さをあらわすものではないでしょう。
それはむしろ、時の「質」を示しています。
それは悪魔が悪いことをいろいろと行うことができる時です。
数の計算が難しいもうひとつの理由は、
「ヨハネの黙示録」は時間と空間を軽々と飛び越えるので、
何がはじめに起きてその後に何が続くかを決定するのがしばしば困難だ、
ということです。
イエス様もこう言われています、
「御父様が御自分の権能によって定めておられる
時間(クロノス)や時(カイロス)のことは、
あなたがたの知る限りではありません」
(「使徒の働き」1章7節)、
「その日やその瞬間については御父様の他には誰も知りません。
天の御使いも御子も知らないのです」
(「マルコによる福音書」13章32節)。
イエス様の言われた御言葉は
「ヨハネの黙示録」が書かれた以後の時代にも
変わることなく有効でありつづけています。