2011年9月16日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 1章1~3節(その2) 題名 

 
題名 1章1~3節(その2)
 
神様がヨハネに黙示をお与えになった目的は、
その黙示が記録保存されて、
神様の教会で読み上げられ聴かれるようになることでした。
黙示が与えられたのは、
人間の際限ない好奇心を満たすためではなく、
人々がその黙示の内容を信じ、
それに基づいて正しい判断を下すようになるためでした。
3節にある「守り抜く」というのは、そういう意味です。
「ヨハネによる黙示録」は、
イエス様の再臨の直前の時代に生きている人たちのためだけに
書かれたわけではありません。
この書物には、あらゆる時代のすべての人々に対するメッセージが込められています。
それゆえ、ヨハネは自分が見せていただいたことについての黙示を、
すべての人が読むように、と促しているのです。
 
「さいわいなる者」(ギリシア語で「マカリオス」)という言葉は、
新約聖書ではおもにふたつの意味をもっています。
ひとつは、天国への旅を続けている「救われた者」という意味です。
もうひとつは、「おめでとう」と言われるのにふさわしい人のことです。
この節では後者の意味に近いでしょう。
「おめでとう」と言われるのにふさわしい者とは、
「ヨハネの黙示録」を読み、聴き、その言っていることを信じる人のことです。
「時が迫っている」からこそ、そうなのです。
その「時」とは、キリストが再臨される時のことを意味しているのでしょう。
それはもうすぐです。
「ヨハネの黙示録」を読む人はこのことを知って、
キリストの再臨に備えるようになります。
このように行動する人に「おめでとう」と言うのは、ふさわしいことです。