2011年9月23日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 1章4~8節 諸教会への挨拶(その3)

  
諸教会への挨拶 1章4~8節(その3)
 
  
それから、ヨハネは、
イエス様が私たちのために何をしてくださったのか、
私たちに思い起こさせます。
イエス様はその血によって、私たちを罪と罰から解放してくださいました。
すなわち、イエス様は
全世界の罪のために、御自身を犠牲として捧げられた祭司なのです。
この犠牲の力によって、イエス様に属する者皆が祭司となりました。
旧約の時代には、祭司のみが神様の御前に出ることができました。
さらに彼らの中でも大祭司のみが
「至聖所」と呼ばれる、神様がお住まいになっていると信じられていた部屋
に入っていくことができました。
ところが新約の時代である今では、
大祭司だけがもっていたこの特権は私たち皆のものでもあります。
神様の御許への道は開かれています。
イエス様が私たちのために開いてくださったからです。
しかしこれは、教会にはもはや牧師が要らない、という意味ではありません。
新約聖書は、
教会の牧会という職務を果たすために任命された人々
について指示を与えています。
このように神様は、御心にかなう秩序が教会で実現し、
教会が「恵みの手段」(神様の御言葉とサクラメント(聖礼典))によって
養われ培われるように、お定めになったのです。