2011年9月28日水曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 1章9~20節 復活の主の顕現(その1)

  
復活の主の顕現 1章9~20節(その1)
 
パトモスはエーゲ海に浮かぶ島であり、
エフェソからみて南西約100キロメートルのところに位置しています。
ローマ人たちはこの小さい島を流刑地として利用していました。
ドミティアヌス帝の時代(西暦81~96年に在位)に、
クリスチャンはひどい迫害にあいました。
自分を神として崇めるようにという皇帝の要求を、
クリスチャンはとうてい受け入れることができなかったのです。
この時期の迫害の中で、ヨハネはパトモス島に追放され、
そこで「ヨハネの黙示録」が生まれました。
神様は、それ自体は悪いことさえも
御自分に属する人々のために「善用」なさいます。
迫害と追放がなかったならば、
「ヨハネの黙示録」が書かれることはなかったでしょう。
 
普通なら人間には見る機会がまったくないようなことを、
神様はヨハネにお見せになりました。
ヨハネは、御霊が彼をすっかり支配した、と語っています。
それは「トランス状態」、すなわち、
人間があたかも自分自身の外側に出て、
神様の特別な呼びかけに感応する状態のことを指しています。
このようなことを体験した聖書の登場人物は、ヨハネだけではありません。
旧約聖書の多くの預言者たち、また、
パウロ(「コリントの信徒への第二の手紙」12章)や
ペテロ(「使徒の働き」10章)も同様なことを体験しています。
 
「主の日」とは日曜日のことです。
それは、教会ができて間もない頃に
クリスチャンがユダヤ人の安息日(土曜日)の代わりに選んだ聖日です。
日曜日にイエス様は死者の中からよみがえりました。
それゆえ、まさにこの日を主の聖なる日と定めたのです。