2010年11月19日金曜日

「コリントの信徒への第一の手紙」4章1~5節 

  
唯一の裁き主なる神様 4章1~5節

ここでパウロは自分の立場について話します。
パウロはコリントの教会の創始者でした。
彼がコリントを離れた後に、他の教師たちが教会を訪れ、力強い宣教によって教会員の心をつかみました。
パウロはコリントの信徒たちに、「このようなことはまったくかまわない」、と伝えます。
問題になったのは、パウロの使徒としての権威を無視しようとする動きが生まれてきたという状況の変化でした。
教会にはパウロの言うことにもはや耳を傾けようとはしないグループができていました。
彼らは、パウロがエルサレムの原始教会の偉大な使徒たちに肩を並べるような使徒である、とは認めませんでした。
しかし、パウロは自分の立場を守りぬきます。
これは自分を無意味に誇示する行為ではありません。
それは、神様がパウロに与えてくださった使命に忠実であろうとする態度でした。
神様御自身がパウロを異邦人の使徒として召してくださったのです。
それゆえ、使徒の言葉に従うべきかどうかということは、コリントの信徒たちが勝手に決めてよいことではないのです。
パウロは「キリストの命を受けた者」、「神様の選ばれた管理者」であり、まさにそこに、コリントの教会におけるパウロの立場は基づいています。
他の人からどう評価されるかということは、パウロにとってはどうでもよいことでした。
パウロは、与えられた使命をどのように遂行したかについて、他ならぬ神様の御前で裁きを受ける覚悟を決めています。
今パウロは、コリントの信徒たちが「本来神様に属すること」を「自分たちに属すること」であるかのように考えて、神様の「奥義の管理者」を裁き始めたりしないように、警告を発します。
いつか必ず神様が、御自分の僕たちも含めて、皆を裁かれる日がやってきます。
この日をパウロは、へりくだった心で、神様の裁きの下に自分をゆだねて、待ち望んでいます。
それに対してパウロは、コリントの信徒が裁きの権能を「自分や他の人々のもの」とみなしている態度を不適切であるとして完全に否定しています。
  

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