2013年5月29日水曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 12章12~19節 エルサレム入城



エルサレム入城 121219
 
  
イエス様がエルサレムに来られるシーンでは、
「ヨハネによる福音書」における描写は
他の三つの福音書と共通しています。
主は王様のような歓迎を受けました。
ロバをイエス様の御許に連れてくる行為は、
「ゼカリヤ書」99節の預言と直に関連しています。
これまでにも私たちは、
「ゼカリヤ書」と仮庵の祭との間には
直接的な相互関係があることを見てきました。
「ヨハネによる福音書」の記す「棕櫚の枝」は、
まさに仮庵の祭に関係するものであり、
「ゼカリヤ書」の引用と相まって、
ここでのすべての出来事を、
イエス様が王様としてエルサレムに入城されたことに結びつけています。
ここにおられるのは、長く待望されてきたイスラエルの王なのです!

突然の大騒ぎに「何事か」と興味を抱いた群集が
イエス様に歓声を送った人々の中に合流して行くにつれて、
黒々とした暗雲が次第に立ち込めるようになります。
「人の子が挙げられる時」が、間近に迫ってきています。