2013年5月16日木曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 11章45~57節 殺害計画



殺害計画 114557

 
イエス様のなさった最大の奇跡、死者の復活は、
人々の間に驚きと信仰を与えただけではありません。
まさにこの奇跡は、
あるグループにあることを実行に移す決断を下すきっかけともなったのです。
ユダヤ人の意志最高決定機関である大議会が召集され、
「どのような犠牲を払うことになろうとも、
イエスの活動を阻止しなければならない」、
と決議しました。
 
暗闇に覆われた状況下でも、神様の御霊が働いておられます。
イエス様の敵対者たちの悪意にみちた言葉の中にも、
神様の御計画が隠されています。
大祭司カヤパの悪行も、
神様が彼を通して語られるのを妨げることはできません。
カヤパが言ったとおりに、
他の誰も死ぬ必要がなくなるために、一人が死ぬことになるのです。
しかも、この死は、
イスラエルの民だけではなく、
全世界の人々にも関係があるのです。
今や決定が下されました。
最後の派手な幕切れまでの準備がすべて整いつつありました。
「イエス殺害計画」が立てられたのです。
次章からは、イエス様の歩まれた受難の出来事が記述されていきます。