2012年10月8日月曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 22章1~5節 新しいエデン(その2)


 
新しいエデン 2215節(その2)

 
 
罪の堕落は、
すべての人間にかかわる呪いを意味していました。
この呪いを私たちは日々実感しています。
新世界では呪いの束縛はもはやない、とヨハネは言います。
新世界では、
罪の堕落とその帰結(「創世記」31719節)はもはや効力を持たず、
それゆえ、
今は実在しているこの世の苦痛が、そこでは消えうせてしまっています。
  
この世では、
人間は神様の御顔を直視することに耐えられません。
モーセはそれを望んだこともありましたが、
神様はこう言われました、
「あなたは私の顔を見ることができません。
なぜなら、
私を見た人間は一人として生きていることができないからです」
(「出エジプト記」3320節)。
新世界では、
このことも可能になります。
4節は、信じることが見ることにかわる、との約束を与えます。
これが実現するとき、不信仰が人間を悩ませることもなくなります。
「心の清い人は幸いです。
彼らは神様を見ることができるからです」
(「マタイによる福音書」58節)、
というイエス様の約束は、新しいエルサレムで成就されます。
  
5章の冒頭からはじまる大きなひとまとまりの箇所が、
この225節で閉じられました。
ヨハネには一群の幻が示されました。
彼は最後に新世界を目にすることもできました。
この間、私たちは
時間の世界から永遠の世界まで駆け抜けてきたことになります。
そして今、「ヨハネの黙示録」の終結部がはじまります。
それは五つに分けられます。