新しいエルサレム 21章9~21節(その3)
旧約の神殿の最も聖なる場所である「至聖所」は立方体の形でした。
新しいエルサルムの形もまた立方体をなしている、
とヨハネは語ります。
これには大いなるメッセージが包含されています。
旧約の時代には、
神殿の至聖所は神様が住まわれる場所である、
と教えられていました。
新しいエルサレムでは、
至聖所について信じられていたことが本当に実現します。
すなわち、
神様がそこに住んでいらっしゃるのです。
都の形はそれを思い起こさせてくれます。
旧約の神殿の至聖所の中には、
年に一度大祭司だけが入ることが許されていました。
新しいエルサレムには、
「神様のもの」である者なら誰でも入ることができます。
イエス様がそこへの道を開いてくださり、
イエス様の血が私たちを清く洗いました。
それゆえ、
私たちは神様がいます場所に行くことができるのです。
ヨハネは都を描きながら、それをつぶさに観察していきます。
都は不思議な場所です。
通りは純金でできています。
城壁にはさまざまな宝石がちりばめられています。
門はそれぞれひとつの真珠で造られています。
ヨハネが詳細に挙げている12種類の宝石は、
大祭司の胸当てに飾られていた宝石と一致しています。
すでに旧約の時代に、
最も高価で最上のものは神様の持ち物である、
と理解されていました。
それゆえここでも、
最上級の宝石は神様の持ち物とみなされています。
輝きに包まれている新しいエルサレムは、
それと同じことを宣べ伝えています。
すなわち、
神様は王の中の王であられるので、
最高級の宝は神様の持ち物である、
ということです。