2012年10月1日月曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 21章9~21節 新しいエルサレム(その3)


 
新しいエルサレム 21921節(その3)

 
 
旧約の神殿の最も聖なる場所である「至聖所」は立方体の形でした。
新しいエルサルムの形もまた立方体をなしている、
とヨハネは語ります。
これには大いなるメッセージが包含されています。
旧約の時代には、
神殿の至聖所は神様が住まわれる場所である、
と教えられていました。
新しいエルサレムでは、
至聖所について信じられていたことが本当に実現します。
すなわち、
神様がそこに住んでいらっしゃるのです。
都の形はそれを思い起こさせてくれます。
旧約の神殿の至聖所の中には、
年に一度大祭司だけが入ることが許されていました。
新しいエルサレムには、
「神様のもの」である者なら誰でも入ることができます。
イエス様がそこへの道を開いてくださり、
イエス様の血が私たちを清く洗いました。
それゆえ、
私たちは神様がいます場所に行くことができるのです。
  
ヨハネは都を描きながら、それをつぶさに観察していきます。
都は不思議な場所です。
通りは純金でできています。
城壁にはさまざまな宝石がちりばめられています。
門はそれぞれひとつの真珠で造られています。
ヨハネが詳細に挙げている12種類の宝石は、
大祭司の胸当てに飾られていた宝石と一致しています。
すでに旧約の時代に、
最も高価で最上のものは神様の持ち物である、
と理解されていました。
それゆえここでも、
最上級の宝石は神様の持ち物とみなされています。
輝きに包まれている新しいエルサレムは、
それと同じことを宣べ伝えています。
すなわち、
神様は王の中の王であられるので、
最高級の宝は神様の持ち物である、
ということです。