2012年5月16日水曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 14章6~13節 三人の天使


   
三人の天使 14613
  
 
ヨハネは三人の天使を見ます。
第一の天使は永遠の福音を伝える、と言われています。
天使のメッセージは、まもなく始まる神様の裁きについての警告です。
裁きの始まる直前に、神様が人々を警告し御許に招かれるのは、
まさに福音です。
神様は皆が救われることを望まれています。
それゆえ、神様は悔い改めるよう勧告する僕たちを世に遣わされるのです。
神様の罪の赦しの恵みが誰に対しても差し伸べられている今なら、
人が悔い改めて裁きを免れることはまだ可能です。
これが、第一の天使のメッセージです。
  
第二の天使は、バビロンが滅んだ、と告げます。
これは、普通の意味での国家とか都市とかいう意味ではないでしょう。
「ヨハネの黙示録」では、
バビロンは悪魔の帝国をあらわしていると思われます。
裁きの日が来ると神様の敵の権勢が瓦解することを、
第二の天使は告知しています。
バビロンの滅亡については18章でより詳しく描かれます。
  
第三の天使は地獄についての警告を発し、
神様に属する人々は、
神様から受けたものをしっかり守り抜くよう、
励ましを受けます。
たとえ今彼らが苦境に立たされており、
世がどれほど強大に見えたとしても、
このような状況はいつか必ず完全に変わります。
その時には、不義の世界は最悪の災いで苦しみ、
神様に属する人々は最上の喜びを味わうことになります。
そういうわけですから、
いかなる場合でも、決して獣を礼拝するようになってはいけません。
そのようなことをすると、「負ける側」につくことになってしまうからです。
神様に仕えることが死を意味する場合であっても、
獣に仕えるようになるよりは、
むしろ死を選ぶべきなのです。
殉教者には死後の安らぎが約束されていますが、
信仰を捨てた者には地獄の苦しみが待っています。