2012年5月14日月曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 14章1~5節 私はあなたがたと共にいます(その2)


   
私はあなたがたと共にいます 1415節(その2)
  
  
4節と5節は、天国に入った人々のグループを描いています。
彼らは自分自身を女たちと共に汚すことをせず、
処女のように純潔である、と言われています。
これは、彼らが生涯独身であった、という意味ではありません。
「汚れの無さ」とは、
人が神様に忠実に仕えてきたか、それとも、
偶像に仕えることで活ける神様を追い出してしまったか、という、
人と神様との関係を指しているものと思われます。
旧約聖書は、しばしば「不倫」について語っています。
この言葉は、イスラエルの民の神様に対する不実という意味で用いられています
(例えば、「ホセア書」217節があげられます。
また、「民数記」2515節も参照してください)。
パウロは同じイメージによって、
イエス様に属する人々は忠実に花婿を待ち続ける花嫁のような存在である、
と言いました(「コリントの信徒への第二の手紙」112節)。
天国に入るのは、
イエス様に忠実に仕え続ける人たち、
信仰のゆえに蒙るいかなる艱難の中にあってもイエス様に従い続ける人たち、
イエス様の再臨を待ち望み続ける人たちです。
天国に入った人々は純潔で無傷である、とも言われています。
「ヨハネの黙示録」は、
どうすれば罪人である人間が純潔かつ無傷でありうるか、語ります。
その人の衣が小羊の血によって洗い清められることによって、
そのようになるのです(「ヨハネの黙示録」714節)。