2012年5月4日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 13章11~18節 第二の獣(その2)


  
第二の獣 131118節(その2)
   

    
18節には、獣の数字として666が出てきます。
この数字に込められたメッセージを解き明かすべく、
多くの試みがなされてきました。
この数字に獣の名が隠されているのは確かでしょう。
ヘブライ語やギリシア語のアルファベットには
それぞれある数価が対応しています。
そして、単語を構成するそれぞれのアルファベットに
対応する数価を合計することによって、
その単語に対応する数価が算出されます。
このいわゆる「ゲマトリア」という方法は、古典時代には盛んに行われました。
さまざまな計算が実行され、
この666という数字は歴史上のいろいろな人物に当てはめられてきました。
獣としてみなされたそれらどの人物の場合にも、
この数字が問題なく合致することはありませんでした。
反キリストが「誰」であれ、あるいは「何」であれ、
おそらくこの数字は本来の反キリストの名に対応するものなのでしょう。
獣の数字については、もう一つ別の説明が考えられます。
聖書において神様の御名の数価は7です。
悪魔は権力や力に関して神様にほとんど匹敵するものの、
やはり神様よりも劣った存在です。
このような悪魔に、6という数字はよく合っています。
ヨハネが獣の数字として63個含む数字を告げるとき、
獣が誰に仕えており誰の仕事道具か、語っていることになります。
獣は悪魔と一緒に活動しているのですから、
神様に属する人々が獣と「兄弟関係」を結ぶのは絶対にいけないことです。