2012年3月2日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 9章13~19節 第六のラッパ

  
第六のラッパ 91319
   
 
第六の天使がラッパを吹きます。
ヨハネはこの世の終わりでまだ何が起きるかを、目にします。
四人の天使が解き放たれて、人類の三分の一が死にます。
この数字が象徴的なものであるかどうかは、わかりません。
ともかく、イエス様の再臨に先立つ嵐で非常に多くの人間が死ぬのは、
確かであると思われます。
おそらく四人の天使は悪魔の使いでしょう。
天使たちはユーフラテス川の向こう側からやってきます。
昔の人々にとって、この川は恐るべき境界線でした。
その向こう側には、
こちら側のなじみ深い世界を脅かす様々な国民が控えていました。
「ユーフラテス川」というのは象徴的に理解することができます。
すなわち、それは、悪を描いています。
そして、その悪から「滅びをもたらす者たち」がやってくるのです。
ヨハネは騎兵や馬を見ます。
それらはおびただしい数です。
私たちの計算に従えば、二億にあたります。
現代ではこれほど多数の軍隊も実際に存在します。
例えば中国の国民軍には、ほぼこれに相当する数の兵士が所属しています。
それはともかく、その数字を通してヨハネは
世界に争乱と滅びをもたらす巨大な悪の力を描いている、
と理解するのが正しいと思われます。
ここでも、ヨハネが描く騎兵隊の中に
現代の戦争兵器に通じる要素を見出すことができます。
とはいえ、ヨハネが戦車や戦闘機を描写しているとは断言できません。
むしろヨハネは、
滅びをもたらす者たちの様子がどれほど恐ろしげで強大か、
あらわしているのです。
それらは悪魔に仕えて世界を滅ぼす力を有しており、
そのせいで、ヨハネは恐ろしさのあまり気が動転しています。
騎兵隊もまた、前のイナゴの場合と同様、
悪魔の使いだった、ということです。
思想、群集、支配者、あるいは国家などは、
悪魔に仕えるときに、
ヨハネが騎兵隊について語っていることを実行に移すことがありえます。