二人の証人 11章3~14節(その2)
5~6節は難解な箇所です。
「証人たちの口から発する火」とは、
「天が閉じる」とは、
「水が血に変わる」とは、
どういう意味でしょうか。
天が閉じることについては、
周知のように、旧約聖書にも似たような記述があります。
預言者エリヤが言葉を発すると、
その通りに、天からは雨が降らなくなりました
(「列王記上」17章1節)。
神様はいつか二人の僕をこの世に遣わして、
エリヤと同じような奇跡を起こさせる権威を
彼らにお与えになるのかもしれません。
あるいは、
5~6節は象徴的な話であって、
キリストの教会がもっている権威を指している、
とも考えることができます。
イエス様は、天を開いたり閉じたりする権威を
御自分に属する人々にお与えになりました、
「あなたが地上で縛ることは、天でも縛られており、
あなたが地上で解くことは、天でも解かれています」
(「マタイによる福音書」16章19節)。
キリストの教会が拒絶されたり、攻撃されたりするところでは、
神様の怒りが下るのを待つことになります
(「マタイによる福音書」10章14~15節)。
おそらく、証人たちの敵を呑む込む火とは、
このことをあらわしているのでしょう。