2012年3月26日月曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 11章3~14節 二人の証人(その2)


二人の証人 11314節(その2)
   
  
56節は難解な箇所です。
「証人たちの口から発する火」とは、
「天が閉じる」とは、
「水が血に変わる」とは、
どういう意味でしょうか。
天が閉じることについては、
周知のように、旧約聖書にも似たような記述があります。
預言者エリヤが言葉を発すると、
その通りに、天からは雨が降らなくなりました
(「列王記上」171節)。
神様はいつか二人の僕をこの世に遣わして、
エリヤと同じような奇跡を起こさせる権威を
彼らにお与えになるのかもしれません。
あるいは、
56節は象徴的な話であって、
キリストの教会がもっている権威を指している、
とも考えることができます。
イエス様は、天を開いたり閉じたりする権威を
御自分に属する人々にお与えになりました、
「あなたが地上で縛ることは、天でも縛られており、
あなたが地上で解くことは、天でも解かれています」
(「マタイによる福音書」1619節)。
キリストの教会が拒絶されたり、攻撃されたりするところでは、
神様の怒りが下るのを待つことになります
(「マタイによる福音書」101415節)。
おそらく、証人たちの敵を呑む込む火とは、
このことをあらわしているのでしょう。