2012年2月1日水曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 7章1~8節 144000人 とは一体誰のことか?(その2)

   
144000 人とは一体誰のことか? 718節(その2)
  
  
それからヨハネは、
活きておられる神様の印をもって東のほうから上ってくる天使を見ました。
印は、所有物に目印をつけるために用いられました。
ものに押された印からそれが誰の持ち物かわかるという仕組みです。
悪の力が解き放たれる前に、
天使は神様の僕たちの上に神様の印を押して回ります。
印を押された人々は「神様のもの」になるのです。
ヨハネは印を受けた人々のことを目にしてはいませんが、
彼らの人数がどれほどかは耳にします。
それが、144000人です。
  
「ヨハネの黙示録」にはとりわけ難解な箇所が幾つかあり、
これはそのうちのひとつです。
この幻はどういう意味でしょう。
また、144000人の印を受けた人々とは誰なのでしょう。
7章の初めで、ヨハネは地上での出来事を見ていきます。
それを踏まえると、
この幻は天国に入れた人々についてではなく、
地上で生きて戦っている「神様に属する人々」についてであると思われます。
世の終わりの出来事が始まる前に、彼らは印を受けます。
彼らは一体何者か、さまざまな説明が与えられています。
多くの聖書釈義者は、
神様に属する人々のうちのある限定されたグループ
(例えば、殉教者とかユダヤ人クリスチャンなど)
を指している、と考えます。
これはありえない解釈ではありません。
しかし、私がよりよい説明だと思うのは、
144000人の印を受けた人々は、
キリストの教会の中のある特定のグループではなく、
すべて「神様のものたち」、
イエス様の再臨を前にして地上で戦いつづける神様の民全体のことを表している、
という見方です。
この幻の目的は、
イエス様を信じる者一人一人を次のように励ますことにあります、
「あなたは「神様のもの」です。
神様は御自分に属する者をちゃんと世話してくださいます。
神様はあなたに印を押してくださいました。
あなたは「天地の主のもの」です。
それゆえ、恐れる必要はありません。
たとえ世界に嵐が吹き荒れても、
神様は御自分に属する人々を滅びるままにはなさいません」。
恐ろしい封印の幻が幾つか続いた後で、
このような約束を耳にするのは喜ばしいことです。