2012年2月16日木曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 8章1~5節 嵐の前の静けさ

  
ヨハネの黙示録8
  
嵐の前の静けさ 815
  
 
ついに第七の封印が開かれます。
ところが今回は、
今までの六つの封印を解いた時とは異なり、
何も起きません。
天国は完全な静寂に包まれ、それは半時間続きます。
おそらくこの静けさは「待つこと」をあらわしています。
天国にいる者たちは、次に何が起きるか、息をひそめて見守っています。
神様の裁きがもうすぐ下されることを彼らは知っており、
静けさの中で裁きの時を待っているわけです。
まさに、「嵐の前の静けさ」です。
    
この静寂が止んで、ヨハネは七人の天使を見ます。
それからさらにもう一人の天使を目にします。
この第八の天使は香炉をもっており、
香を聖徒たちの祈りに加えた、
とヨハネは語ります。
同じことがすでに前にも語られています(「ヨハネの黙示録」58節)。
「聖徒たち」とは、地上で生きている神様に属する人々のことです。
天使は私たちの祈りに、かぐわしい香を混ぜます。
それから、私たちの祈りは神様の御許へと昇っていきます。
これは、
私たちの祈りが天国で聴かれる、
ということを私たちに保証するものです。
たとえ私たちが下手に祈ったとしても、
神様の天使は私たちの祈りに香を加えます。
そして、この香が
私たちの祈りを神様に受け入れていただけるものにします。
   
それから、天使は
香炉を祭壇の火で満たし、それを地上に投げ入れます。
その結果、雷鳴が鳴り響き、稲妻が光り、大地が震えます。
この天使の行為は、
七人の天使がラッパを吹いて世界が揺り動かされる時が
すぐそこまで来ていることを、示しているのでしょう。
香炉を投げる行為は、
神様に属する人々の祈りがちゃんと聴かれており、
今神様は長い間人々が願ってきたことを実現なさる
ということを想起させます。
イエス様が速やかにこの世に戻ってこられるように、
神様が世の悪をなくされ、
御自分を全能者として公に示してくださるように、
と神様の教会は祈り続けてきました。
七つのラッパの幻は、
これらのことが今ようやく実現しつつある、
ということを描いています。
それらのことが起きる前に、
神様はすべての人間を揺り動かして、御許に招かれます。
このことも、七つのラッパは伝えているのです。