2011年10月21日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 2章12~17節 ペルガモンの教会への手紙(その2) 

 
ペルガモンの教会への手紙 2章12~17節(その2)
 
 
イエス様は「隠されたマナ」を「勝利を得る者」に与えると約束なさっています。
イエス様のこの御言葉は、
偶像の神殿に行って肉を食べることに大きな誘惑を感じている人々に
向けられたものでしょう。
神殿での宴会よりもはるかによい祝宴が、天国では待っています。
偶像に捧げられた食事よりもずっとおいしい食事を、天国ではいただけます。
天国の祝宴に参加できるためには、
イエス様への忠実を貫き、悪魔の礼拝所を遠く迂回しなければなりません。
 
古典時代には、入場券として石が用いられることがありました。
17節にある「白い石」というのは、このような目的のための石だと思われます。
白い石を得た者は、天国への入場券をもっているわけです。
誰の名が石に書き込まれているのかは、わかりません。
神様の御名なのか、あるいは天国に入れたその人の名なのか。
天国に入れた人は自分の救いを他の人に譲ることができません。
天国への門の通交切符である石には、
その石の持ち主の名前が記されているのではないでしょうか。
救いとは、個人的なことがらなのですから。