2011年10月12日水曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 2章1~7節 エフェソの教会への手紙(その1) 

  
ヨハネの黙示録2章
 
エフェソの教会への手紙 2章1~7節(その1)

 
七つの教会への手紙は「教会の天使たち」、すなわち、
教会の牧者たちに宛てられています(1章20節の説明を参照してください)。
これらの手紙のメッセージは各個教会また教会全体に向けられていることが、
手紙の内容からわかります。
  
エフェソは小アジアの最重要都市でした。
エフェソは地理的にみて要所に位置し、長い歴史を有し、
ローマ帝国の非常に重要な中心地のひとつでした。
エフェソの教会の始まりについては「使徒の働き」の19章に記述があります。
教会の設立者はパウロでした。
古い教会の伝承によれば、
使徒ヨハネ、テモテ、イエス様の母マリアがエフェソの教会に影響を与えました。
 
諸教会に送られた手紙には、まずはじめに手紙の真の差出人が紹介されています。
すでに前章の終わりでイエス様について語られていることがら
(1章9~20節の説明を参照してください)が、今ここでくりかえされます。
次に、教会の状態が描写されます。
そこでは、まずそのよい点について、
それからその問題点について触れられています。
エフェソの教会はイエス様からとてもほめられています。
それは迫害に屈せずに活きている教会でした。
特に教会が偽教師たちに活動の余地を与えなかったことを、
イエス様は教会に感謝しています。
偽教師たちはその正体を暴かれ、教会の外に追放されました。
偽教師に関しては、「ニコライ教徒」、すなわち、
ニコラオスの支持者が例として挙げられています。
彼らが誰であり、何を教えていたか、私たちは知りません。
わかるのは、
正しい教えと神様の御心にかなう生活をしっかりと守り抜くことを
イエス様は本当に大切にされていた、ということです。
そしてこのことは、他の諸教会に送られた手紙からもうかがえます。