2011年10月19日水曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 2章12~17節 ペルガモンの教会への手紙(その1) 

 
ペルガモンの教会への手紙 2章12~17節(その1)
  
ペルガモンはローマの支配層お気に入りの富裕な都市でした。
その最後の王アッタロスは市をローマ人たちに遺言によって委譲しました。
ローマ人たちはそのことを忘れませんでした。

ペルガモンには「サタンの玉座」が置いてありました。
それがどういう意味か、確実なことはわかりません。
可能性のある答えは次の二つでしょう。
ペルガモンにはありとあらゆる偶像のための祭壇がありました。
ことに有名だったのは癒しの神アスクレピオスの神殿と最高神ゼウスの祭壇でした。
偶像礼拝は悪魔を拝することです。
それゆえ、「サタンの玉座」は偶像礼拝の神殿にはうってつけの表現です。
もうひとつの可能な答えは皇帝崇拝です。
これもまた偶像礼拝であることには変わりありません。
ペルガモンは、皇帝崇拝のための神殿が最初に建てられた場所としても有名です。
まさにこの皇帝崇拝のゆえに、多くのクリスチャンは殺されたのでした。
その点で、
「サタンの玉座」は皇帝崇拝が行われる神殿を指すにはふさわしい名称といえるでしょう。
 
アンティパスという名のペルガモン教会の会員が殺害されました。
おそらくそれは、組織的な迫害の結果ではなかったでしょう。
もしもそのような迫害であったならば、犠牲者の数は一人には留まらなかったはずです。
このことを通して、
教会は、いかに世が彼らを憎んでいるか、思い知らされることになりました。
しかし、教会は信仰を捨てはしませんでした。
この点について、イエス様は感謝の意を表しています。
それに対し、
教会の中に「バラムの教えに従う」者たちがいることについては、批判なさっています。
バラムは旧約聖書に出てきます(「民数記」22~24章、31章)。
バラムの罪は、
イスラエルの人々をそそのかして偶像礼拝をさせ、
その際に不品行も行わせたことにあります。
イエス様は(偶像に)犠牲として捧げられた肉を食することを挙げておられます。
パウロはこの問題について
「ローマの信徒への手紙」(14章)や
「コリントの信徒への第一の手紙」(8~10節)で
詳しく説明しています。
おそらく、ペルガモンのクリスチャンたちは、
偶像の神殿で偶像に捧げられた肉を食べるよう、勧誘を受けていたのでしょう。
そのようなことを、パウロはすでに厳しく禁じていました。
偶像の神殿で礼拝に参加することは、悪魔を礼拝することです。
クリスチャンは、そういうことからはっきりと距離を置かなければなりません。
さらに、神殿では姦淫が行われました。
このことからも、教会の会員は遠く離れるべきなのです。
そのためには、神殿に行かないのが最善です。
バラムの追従者たちはおそらくとてもリベラルであり、
このような行為は別に悪くないと思い込んでいたのでしょう。
そして、
「クリスチャンは自分の肉体に対してはどんなことをやってもよいのだ、
肉体はクリスチャンの救われた魂とは何の関係もないからだ」、
などと考えていたのでしょう。
イエス様はこのような考え方を受け入れたりはなさいません。
「教会の中でこのような教えを広げる者たちを口の剣によって撃つ」、
とはっきり言われます。
バラムの信奉者に加えて、ニコライ教徒たちのことがふたたび取り上げられています。
これらふたつのグループが同じような考え方をしていたのかどうか、私たちは知りません。
しかし、イエス様の御言葉の大切なメッセージは明瞭です。
間違った教えや偽教師たちを教会の中で野放しにしておいてはならない、ということです。
     

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