2014年5月5日月曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 3章9〜20節 人は皆、罪深い存在です(その1)


人は皆、罪深い存在です 3920節(その1)
 
  
ここで、パウロは、今まで述べて来たことを総括します。
彼は人間の悪さを示す多くの箇所を聖書から引用しています。
実際、このことを伝える箇所は聖書にはたくさんあります。
イスラエルの民の歴史は、
この民が(神様に対して不従順な)かたくなな民であったことを
十二分に示しています。
パウロはこの箇所で、人間一人一人のありのままの姿を証しているのです。
人は、神様の御前では、この世にいる間は最後まで罪深い存在なのです。


私たちは、自分自身の罪深さに触れないよう、
わざと迂回することに長けています。
もちろん、私たちは完全無欠な存在ではありません。
誰もそのような人はいません。
しかし、自分が神様の御前で罪深い存在であり、
それに見合う報酬として、天国へは入れないという宣告を受けていることを、
私たちは認めているのでしょうか。
このことを認めない人々にとっては、
(神様からの)逃亡の旅は長く辛いものになります。
というのは、両親の悪い行いについては、
その子孫が神様への愛を示さない場合には、
3代にも4代にもわたって報復を下し続ける熱情の神様が、
彼らのすぐ後を追いかけてくることになるからです。
そして、逃亡の旅も、結局は失敗に終わります。
遅くとも最後の裁きにおいて、それは途切れてしまいます。