2014年5月9日金曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 3章21〜31節 キリストの血における神様の恵み(その1)

  
キリストの血における神様の恵み 32131節(その1)
  
 

パウロは、今か今かと切り札を出すタイミングをうかがってきました。
その切り札とは、
人は皆、確かに神様の御前で罪深い者であり、
地獄(つまり、永遠に神様のいない世界)に落ちるのが当然の存在であるが、
彼らにはイエス•キリストという方がおられる、
ということです。

すべての人間が罪を行ってきた、というのは事実ですが、
人は誰でもイエス様のゆえに罪の赦しという賜物を無代価でいただける、
というのも本当のことなのです。

イエス様が十字架で流された血が、
私たちの罪を帳消しにしてくれたからです。

そのおかげで、今、
もはや疾しい良心を抱えたまま生きる必要はないのだ、
というメッセージが、罪人全員に宣べ伝えられています。

神様と永遠に引き離される滅びの裁きの宣告を受けるのではないか、
と恐れる必要はもうなくなりました。
なぜなら、
神様は罪を赦してくださり、
それを私たちに贈り物として下さったからです。

神様が贈り物を下さったということは、
神様がその贈り物について何らかの支払いを決して要求なさらない、
ということです。

まさにそれゆえ、 
まったくただで、私たち自身の能力や持ち物などには関係なく、
罪の赦しがいただけるのです。 

神様を生活の中に正しい仕方でお迎えすることもできず、
正しくへりくだることもできず、
堅く神様を信じることさえできない私たちを、
神様は憐れんでくださいます。

とりわけ、自分のいたらなさを自覚している者皆に対して、
次のことは大いなる慰めとなります。
すなわち、
イエス•キリストの十字架の死のゆえに、
あなたの負債はあなたに代わって支払われ、
あなたの罪は帳消しにされている、
ということです。

イエス様のあがないの死のゆえに、
神様は罪深い存在である人間にその罪を赦してくださる、
というのが、
「ローマの信徒への手紙」の一番大切なメッセージです。