2013年1月25日金曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 5章19~23節 御父と御子はひとつ



御父と御子はひとつ 51923
  

「ヨハネによる福音書」によく出てくるように、
この箇所でも、イエス様とユダヤ人たちとの間の対話よりも
イエス様の長いお話がその中心をなしています。
  
イエス様のお話の冒頭の言葉は、ユダヤ人たちを激怒させました。
イエス様が御自分を神様と等しい者となさったからです。
イエス様の活動の基本にあったのは、
御自分が神様の御子であり、御父が御子にすべての権能を与えられた、
ということです。
御子は御父のなさることをよく観て、御自分もそれと同じようになさいます。
御子は人間に裁かれるような方ではありません。
逆に、御父は、あらゆる裁きの権能を御子にお与えになったのです。
神様の御心は、
人々が御子に対して御父に対してと同じように敬うことです。
御子を敬う者は、それと同時に御父をも敬っていることになります。
「ヨハネによる福音書」のこの箇所からは、
明確で壮大なキリスト教のメッセージが響き渡っています。
それはあたかも
世界宣教命令[1]が簡潔かつ的確に伝えていることについての
説明であるかのようです。


[1] 「私には、天においても地上においても、
すべての権能が与えられています」(「マタイによる福音書」2818節)