2012年11月14日水曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 1章29~34節 神様の小羊



神様の小羊 12934
  
 
翌日にヨハネの証は現実なものとなりました。
彼がイエス様に出会ったとき、
神様はヨハネにこの方の真の本質を示されました。
このイエス様のゆえに、
ヨハネはそのすべての活動をはじめていたのです。
洗礼者ヨハネの人差し指は、
人となられた神様の御言葉を指し示しているのです。

「神様の小羊」について語るとき、
ヨハネは旧約聖書のふたつの御言葉を念頭においていました。
そのひとつは過ぎ越しの祭に関係しています。
御自分の民をエジプトの隷属から解放なさったとき、
神様は過ぎ越しの食事をとるよう彼らに命じられました。
その食事の中心は小羊です。
そして、その血をイスラエルの人々は家の戸柱に塗りました。
神様の遣わされた「滅ぼす者」が
エジプトの初子をことごとく殺害したときに、
家の入り口に塗られた小羊の血は
その家の中に神様の民が住んでいることを示す印となり、
彼らの初子は殺されずに済みました(「出エジプト記」12章)。
この出来事は
「ヨハネによる福音書」の後の箇所(1936節)にも関係しています。
小羊に関する旧約聖書のもうひとつの箇所は「イザヤ書」53章です。
このように「ヨハネによる福音書」は、
すでに最初の章の冒頭でキリストを正しく位置づけています。
イエス様は神様の御子、また神様御自身であり、
御自分の血によって罪人を救い出される方でもあります。