2012年11月7日水曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック はじめに



「ヨハネによる福音書」ガイドブック


著者 エルッキ コスケンニエミ 
(フィンランドルーテル福音協会牧師、神学博士(新約聖書学))
翻訳および一部修正編集 高木賢 
(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)


はじめに

このガイドブックは聖書研究会のテキストとして書かれました。
そして、聖書を学ぶ会の責任者が
教会の一般の会員であるような場合を想定しています。
  
このガイドブックは二つの部分に分けられます。
第一の部分は毎回の集まりのために用意されています。
そこでは、その回で扱う聖書の内容の大切なメッセージが
簡潔にまとめられています。
第二の部分には、
その回の話し合いのためにいくつかの視点を提供する質問があり、
また終わりのメッセージも含まれています。
会の初めと終わりの祈りの一例として次のものを挙げておきます。
  
  
聖書研究会のはじめの祈り

私の神様、私たち罪人に、
霊的な宝庫、あなたの御言葉を開いてくださったことを感謝します。
私たちを聖書の中へと連れて行ってください。
聖霊様を私たちの指導者としてお与えください。
私たちが何を必要としているか、あなたはご存知です。
ご覧のとおり、私たちは貧しく飢えて病気で裸です。
あなたの宝物をください。
飢えている者に食べ物を、
病人に薬を、
裸の者に着る物を与えてください。
御言葉を学ぶときに
常にそこからイエス・キリストを見出すことができるように、
聖霊様の恵みをお与えください。
イエス様の中にあらゆる富が隠されています。
私たちがよりよく主イエス様を着ることができるように、
御言葉の学びを祝福してください。
イエス様が私たちの義であり模範であられますように。
私たちが救い主についての理解と恵みの中で成長していきますように。
イエス様のゆえに私たちの祈りを聴いてください。アーメン。
  
(ヨハンネス ベック 「異国人の家庭生活」)
  
  
聖書研究会のおわりの祈り

愛する天の御父様、
私たちがあなたの御言葉の宝庫で
宝物を集めることができたことを感謝します。
信仰を通して私たちは、
あなたが共にいてくださるという力を実感することができました。
あなたは御言葉を通して私たちに話しかけてくださいました。
私たちはあなたの叱咤と激励の御声を聴きました。
御言葉は私たちの隠された罪を明るみに出してくれました。
御言葉は、
イエス様の御名により罪の赦しの恵みをはっきりと宣言し、
私たちを慰め、私たちに新しい命を与えてくれます。
あなたの御言葉は霊と命です。
御言葉から私たちは、平和と健康と救いをいただきます。
今もまた私たちは御言葉からイエス様を見出しました。
私たちは御言葉を心の中にしっかりとしまいたいと思います。
主イエス様、私たちの中に住みに来てください。
聖霊様によって私たちを支配してください。
私たちがあなたの御声に耳を傾けるようになさってください。
そして私たちを、
御言葉を聴くだけではなくそれを実行する者としてください。
聖霊様、私たちが御言葉をより深く慕うよう、教え導いてください。
三位一体なる神様、
あなたの測り知れない恵みのゆえに私たちの祈りを聴いてください。
  
「主の祈り」を祈りましょう。
  
(ヨハンネス ベック 「異国人の家庭生活」)