2011年5月9日月曜日

「コリントの信徒への第一の手紙」第11回目の終わりのメッセージ

  
終わりのメッセージ
  
夜の間に湖の上に氷が張りました。
それはまるで堅い蓋のようでした。
シロマス漁の網が水中に張ってありました。
わずか数センチの厚さの氷でしたが、船を漕ぐのは難儀で、網を引き上げないうちに櫓も折れてしまいました。
ところが、翌日の朝には、太陽が出て、暖かい天気になり、風が氷の蓋を崩し、湖は再び波打つようになりました。
 
誰が「氷」を崩すのでしょうか。
無理強いしてみても心は溶けません。
心は堅く冷たく何重にも閉ざされています。
争いや嫉妬や疑いや逆境によって凝固してしまったのです。
あたかもコチコチの氷のように。
  
「心の氷」を崩し溶かしてくれるのは、愛と罪の赦しの暖かさです。
心から愛したり、相手の罪を赦したりする力は、私にはありません。
しかし、神様の善性が私の凍った生活を溶かしてくださるならば、私は愛することと罪を赦すことを学ぶようになります。
私は、このように凝固した者として、私の救い主の罪の赦しの下に生きていくしかないのです。
  
(ラウリ コスケンニエミ 「今日私と共にいてください」)