2011年2月23日水曜日

「コリントの信徒への第一の手紙」偶像礼拝に対する警戒

   
偶像礼拝に対する警戒
  
パウロは10章で元の話題に戻り、「偶像に捧げられた肉」のことを再び取り上げます。
コリントの信徒たちの何人かは、この問題に巧妙な説明を与えました。
つまり、「偶像なるものは存在しないので、偶像に捧げる行為も全く意味がないのだ」、というわけです。
ある人々などは、徹底的に首尾一貫した立場を取り、わざわざ偶像礼拝の行われている神殿に出向いて、そこで肉を食する用意さえしていました。
前の箇所でパウロは、「クリスチャンとしての愛は、隣人のこともちゃんと考慮に入れて行動しなければならないことを要求している」、と指摘しました。
今ここで彼は「間違った確信」をもたないようにと真剣に警告しています。