2009年10月1日木曜日

マルコによる福音書について 14章66~72節

ペテロは? 14章66~72節

イエス様の弟子たちのリーダーであり、後の教会のまぎれもない第一人者となるペテロに対しても、マルコによる福音書は容赦していません。ペテロがどんなに臆病で、彼の自信
がどのように打ち砕かれたか、包み隠さず徹底的に描いています。ペテロの置かれた状況は困難で、自分の命にかかわることでさえありました。にもかかわらず、ペテロはまったくもって恥じ入るほかなかったのです。ほんの何時間前まではイエス様に対して死にいたるまでの忠誠を誓いさえした男が、今や幾人かの召使いの少女たちに対してさえおびえを隠せません。ペテロが悔いの嗚咽にむせぶとき、「イエス様のもの」である者たちの破綻は誰の目にも明らかでした。