2013年9月16日月曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 16章4b~16節(その1)


聖霊様のなさること

「ヨハネによる福音書」16


164b~16節(その1)

前回扱った16章のはじめの数節で、イエス様は、
御自分に属する人々に対して悪魔が仕掛けてくる
憎悪と迫害について説明なさいました。
流血の事態になります。
盲目にも人々は、
イエス様に属する者たちを憎しみの対象にすることで、
神に仕えていると思い込んでいます。
このことに関連して、イエス様はこう言われます、
「今まで私は、あなたがたにこのことを話しませんでした。
なぜなら、私があなたがたと共にいたからです」。
御自分に属する人々をこの世に残して、
イエス様は立ち去ろうとしています。
この世の暗闇と悪行について、誰よりもよくイエス様はご存知です。
一方で、
教会はぽつんと残されるのではなく、
聖霊様がそれを支え守ってくださる、
という約束を、イエス様は与えてくださいます。
聖霊様は活きて働かれる神様の御霊であり、
苦しみを受ける教会を正しい真理に導いてくださる方です。

聖霊様は、聖なる神様の御前でこの世を罪に定めます。
聖霊様が罪と義と裁きについて真理を明らかに示す時、
世は罪に定められるのです。
この時、教会が迫害を受け、世が自己満足に浸って狂乱している中でも、
少なくとも誰かしらは、この世の側を離れてイエス様の側につき、
次のことを理解するようになります。
1)ここで言う罪とは、罪一般のことではなく、
イエス様の十字架を自分には関係ないものとみなして
拒絶することだということ、
2)イエス様は、神様を侮蔑する罪人などではなく、
天のお父様の御許に帰られた、義なる神様の御子であること、
3)神様の御子の十字架の勝利によって、
悪魔はその権威を失うという裁きをすでに受けていること、
です。
このようにして、聖霊様は、
キリストの御許へと人々を導き、
キリストのみわざの栄光をはっきり示してくださいます。