2013年9月4日水曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 15章18節~16章4節 世はイエス様に属する者を憎む(その1) 



世はイエス様に属する者を憎む 1518節~164節(その1)
  
 
イエス様が宣べ伝え、終わりまで実行された愛は、
この世の悪と関わりを持たない、
絵に描かれたような牧歌的な風景などではありません。
この愛は、この世の外側から、父なる神様の心から来ているものです。
この愛は、この世の外部に由来するものなので、
この世ではひどく憎まれるのです。
憎しみの焦点となるのは、イエス様の十字架です。
この世は、イエス様の教えと奇跡とを認めずに、
イエス様を憎み、十字架につけたので、
この憎しみは、否応なく二つの方向に反射されていきます。
まず、この憎しみは、愛の泉なる父なる神様に反射します。
復習しましょう。
イエス様を拒む人は、神様とのつながりも切れてしまっています。
この世がイエス様に対して抱くもう一つの憎しみは、
主の愛に基づいて生きていこうと心に決めた人々、
すなわちキリスト信仰者たちに対しても反射されます。
この世とキリスト信仰者との間には、共通の理解がありません。
今までもそうだったし、またこれからもそうです。
結局のところ、この世はいつでも、
キリストを信じ、キリストを愛していることを告白する人々を
疎んじ、憎み、迫害するものです。
キリストに属する人々は、彼らの主御自身と同じ扱いを受けます。
彼らは迫害され、シナゴーグ(集会堂)から追放され、
さらには殺される場合もあります。
しかも、殺す者たちは、
自分たちのやったことが正当であり、神の御心に適うものである
とさえ、思い込んでいるのです。