2011年1月31日月曜日

「コリントの信徒への第一の手紙」7章12~16節 

  
特例事項 7章12~16節
  
ある特別なケースについては、パウロは話し合いの場で自分なりの意見を述べる用意があります。
キリスト教が広まっていくにつれ、それは家庭に分裂を招くきっかけにもなりました。
配偶者の片方が信仰の道に入り、もう片方は信じない、というケースが出てきたのです。
そのような場合にはどうするべきなのでしょうか。
今までの生活にさっさと見切りをつけ、配偶者を捨てるべきなのでしょうか。
「決してそのようなことがあってはならない」、とパウロは言います、「もしも一方(クリスチャンではない人)がもう片方(クリスチャン)を外に放り出さない限りは」。
しかし、もしもこうなった場合には、どうすればよいのでしょう。
そういう場合には、クリスチャンは「まったき良心」をもってこの(別居)状態を受け入れてよいのです。
なぜなら、神様はクリスチャンを絶え間ない心の苦痛にではなく霊の平安へと招いてくださったからです。
14節は正確な意味がはっきりしません。
ともかくその言わんとすることは、「神様の聖さは何らかの形で「神様のもの」である人を通して結婚相手にも伝わっていく」、ということです。
それがどのような聖さであるのか、この節からはわかりません。
ともかくも、神様が制定された結婚は、「神様のものである人」と「神様を無視している人」との間の結婚生活にも主の聖さをもたらすものとして理解されるべきでしょう。
この節に基づいて、何か突飛な教義をひねりだすのは慎まなければなりません。
教義というものは、意味がはっきりしている箇所に基づくものでなければならないからです。