2011年1月21日金曜日

「コリントの信徒への第一の手紙」7章 クリスチャンの結婚

クリスチャンの結婚

「コリントの信徒への第一の手紙」7章

これから扱う「コリントの信徒への第一の手紙」の7章は、クリスチャンの結婚に関して、新約聖書の中でも最も大切な箇所です。
特に夫婦は少なくとも年に一度は二人でこの箇所を読んで、話し合うべきでしょう。
パウロは経験豊かなカウンセラーとして教会にアドヴァイスを与えています。
ここでの彼の態度は、攻撃的でも厳格でもなく、穏やかです。


パウロは結婚していたのでしょうか?

新約聖書の中心的な登場人物の人生について、私たちはあまりにも知らなすぎる、ということはこの章に関してもあてはまります。
パウロが結婚していたのかどうか、知ることができればどんなに興味深かったことでしょうか。
この7章でパウロ自身、「さして困難もなく結婚相手のいない生活を送ることができている」、と語っています。
過去について彼は何も触れていません。
ラビたちの間では、結婚は神様のお定めになったこととして教えられていました。
「増えよ、地に満ちよ」という御言葉は、「神様のもの」である人々全員を拘束する戒めでした。
それゆえ、ラビたちは戒めにしたがい、結婚するのを義務とみなしていました。
おそらく使徒パウロもこの命令にしたがったことでしょう。
後に妻が死んで、彼はやもめとなったのかもしれません。
これについては何も確実なことが言えません。