2009年11月5日木曜日

マルコによる福音書 第15回目の終わりのメッセージ

終わりのメッセージ

「主は御自分の上に私たちのすべての罪の重荷を投げてくださいました。」(イザヤ書53章6節)この御言葉は、「キリストは私たちの罪を担ってくださった」という真理を力強く明瞭に告げています。この御言葉は新約聖書全体の正しさを証明する働きをしています。さらに、この御言葉は福音全体の唯一の基礎であり支柱です。この御言葉が立つ限り、ほかのすべても立ちます。もしも私たちが「キリストは私たちのために死んでくださった」と信じるならば、ほかのこともそれにつづきます。すなわち、キリストは私たちに聖霊様を賜り、こうして私たちをキリスト教会の真の会員としてくださいます。それゆえ、悪魔はこの御言葉を無効にするために全力を注ぎます。悪魔はすべてがそれに依存していることを知っているからです。

まさにこの信条において、ほかのあらゆる宗教と私たちの宗教の間の大きな永遠の相違があらわれています。この真理を心から真剣に信じる者は安全であり、すべての異端からよく守られています。聖霊様は本当にその人のもとにいてくださいます。聖霊様なしでは、この教えをしったり理解したり説教したりすることは不可能です。この主要信条から踏み外れる者は、ちょうど風によってあちこちに吹き飛ばされていくように、あらゆる間違った惑わしの教えにまきこまれる危険な状態にいます。

マルティン・ルター (「神様の子供たちに与えるマナ」)