2009年4月20日月曜日

マルコによる福音書について 11章1~11節

ダヴィデの子に、ホサナ!

マルコによる福音書11章


王が御自分の都に来られる 11章1~11節

イエス様がエルサレムに到着される様子を読むときに、復習しておきましょう。イエス様の活動の中心はエルサレムから遠く離れたガリラヤでした。このガリラヤからイエス様の評判がパレスティナのあちこちに広がっていったのです。今イエス様は弟子たちと共に過ぎ越しのお祝いに参加するためにエルサレムに来られました。状況は非常に緊張したものとなっていきます。大規模な過ぎ越しのお祝いは、エルサレムが真の意味での大都市に発展したことを物語っています。ユダヤ人たちは、神様が御自分の民をエジプトでの隷属状態から解放してくださったことを覚えるために、世界のあちこちから聖なる都へとやってきました。このお祝いでの「イエス様の役割」は何でしょうか。答えを長く待つ必要はありません。預言者ザカリヤは、「いつか王がロバに乗ってエルサレムへやってくる」と予言しました(ザカリヤ書9章9節)。
この予言は、「来るべき王はへりくだったお方で、高貴な騎馬ではなく庶民が物を運ぶために用いる動物(ロバ)に乗って、御自分の民のもとに来られる」と言っています。イエス様はロバを用意させ、それに乗って聖なる都に入って行かれました。「シオンの娘」はこの(イエス様の行動の)メッセージの意味を理解しました。神様が約束してくださった「へりくだった義なる王様」が今まさに都に来ようとしているのです。ダヴィデの王国を再建することについて、はるか昔からある約束が、今やついに実現しようとしていました。それゆえ、イエス様は王様のような歓迎を受けました(列王記下9章11~13節)。歓声をあげる群集は、イエス様がキリストであり約束された来るべき王であることを告白しました。イエス様は御自分が何をなさっているか、知っておられました。今、隠されていた権威がここで具体的な形となってあらわれたのです。ここにおられるのは、聖書全体が約束している来るべきキリストなのです!