2009年4月6日月曜日

マルコによる福音書について 10章28~34節

弟子たちに用意されている報酬 10章28~31節

マルコによる福音書は、弟子たちの「受ける分」についてのイエス様の御言葉を伝えています。多くの人たちは、主に従う中で、多くのものを捨てなければならなくなりました。イエス様がおそばに召された人たちはとりわけ厳しい目に遭いました。さらに悪いことに、来るべき迫害さえもが予告されています。しかし、イエス様は御自分に属する者たちに、すでにこの世の時において「豊かな人生」を、さらに、来るべき時には「永遠の命」をも約束してくださっています。ただし、この約束には、「人は神様の御国の宝を、それと気付かないうちにいともたやすく失ってしまうものである」という警告が伴っています。


3度目の受難の予告 10章32~34節

イエス様が来るべき御受難について弟子たちに告げられたのは、これで3度目です。今回の内容は前の2回よりも詳細になっています。神様はイエス様を大祭司や律法学者たちの手に渡される、というのです。イエス様は(最高会議で)死を宣告され、異邦人たちに(ローマ人たちに)引き渡されます。この受難告知には、弟子たちの先に立ってエルサレムへと向かって進まれるイエス様の揺るぎのない決意も語られています。苦難と死が待ち受けているのを知りつつもそれらへ向けて歩んでいかれる、このイエス様の姿勢は弟子たちの間に困惑と恐れを呼び起こします。お父様が御子にお与えになった「道」を、イエス様は一歩たりとも踏み外したりはなさいませんでした。この「道」はまた聖書にあらかじめ示されていた道でもありました。