2012年6月1日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 16章1~11節 七つの怒りの杯(その1)


  
「ヨハネの黙示録」16
  
七つの怒りの杯 16111節(その1)
 
  
神様の怒りの七つの杯の幻は、
この世の終わりについて語っています。
すでに七つのラッパは最後のさまざまな出来事を告げるものでした
(「ヨハネの黙示録」89章)。
杯の幻の中で語られている出来事は、
時間的には、
七つのラッパの告げた出来事よりもさらに後の出来事を指しています。
杯の幻は、
この世での出来事の最後のグランドフィナーレを飾るものです。
つまり、キリストの再臨の直前に何が起きるか、ということです。
幻の中で語られているこれらの数字や量に
どれほど象徴的な意味があるのか、
私たちは知りません。
はっきりしているのは、
キリストが帰ってこられる前に
多くの悪い災いがこの世を襲う、
ということです。
それらの災いを通して、
最後まで神様は
人類を御許へ招こうとなさるのです。
  
七つの天使は、
ひとりずつ順番に杯を地上に傾けて空にしていきす。
ヨハネが目にするのは、
かつてエジプトを襲った災いに似たものです
(「出エジプト記」710章)。
ラッパの幻に比べると、
ここでの災害ははるかに大規模です。
もはや地と海の三分の一が滅びるのではなく、
災害は世界全体に及びます。
これは、文字通り「この世の最後の瞬間」なのです。
神様の忍耐は今や消えようとしており、
「恵みの時」も終わりを告げようとしています。