2014年4月25日金曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 3章について


「ローマの信徒への手紙」3章について


「ローマの信徒への手紙」は聖書の至宝です。
そして、この手紙の最も重要な章は、今回取り扱う第3章です。

パウロは最初の2章で、 
神様の御前では人間のどのような能力も意味をなさないことを、
根底から明らかにしました。

彼は第一に、異邦人が神様の怒りの下にあり、
罪深い生活にがんじがらめにされていることを示しました。

次に、ユダヤ人に矛先を向け、
律法を知っているはずの彼らもまた、
神様の御前では彼ら自身の罪の罰を受けるべき存在であることを示しました。

パウロが人間一般についてこのように語る時、
きっと私たちもまた、同じ批判を受ける立場にあると感じることでしょう。
神様から注意を受ける必要がないほど自分はよい人間である、
と言い張ることなど、私たちにはできません。

しかし、今度の3章では、
パウロは今までずっと目指して来たことがらを取り上げます。
すなわち、
私たちの罪を帳消しにしてくださったキリストについての福音です。
まさにこの教えを通して、パウロは、
教会の歴史を通じて、数知れない人々にとって、
敬愛すべき教師となりました。

キリスト教伝道の名の下に、
内容が曖昧か全然だめなものが大々的に喧伝されています。
しかし、「ローマの信徒への手紙」を読む時に、
私たちは純粋な福音に触れることができるのです。