2013年11月11日月曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 18章1~14節 捕らえられるイエス様(その2)


捕らえられるイエス様 18114節(その2)


イエス様は御自分を捕らえに来た者たちのことを避けようとはせず、
彼らに向かって毅然とした態度をとられます。
彼らの問いかけに対するイエス様のお答えには、
「ヨハネによる福音書」によくみられるように、
「それは私だ」、と、「私はある」、
という二重の意味が込められています。
後者の意味からもわかるように、ここでのポイントは、
イエス様が本当に神様であり、神様としてその場に臨在なさっている、
ということです。
この言葉にけおされて、捕縛者たちは恐怖にとらわれ、後ずさりします。
彼らはしかし、どうにかこうにかイエス様を捕らえることができました。


「ヨハネによる福音書」は、
イエス様が死なれた当時のユダヤ教の祭司階級の状況をよく伝えています。
西暦615年に大祭司の座にあったアンナスは
ローマ人によってすでに罷免され、
当時大祭司の職にあったのは、彼の親戚カヤパでした。
イエス様がユダヤ人の最高実力者のもとに連行された際、
まず行ったのはアンナスのところでした。
そしてその後で、
当時大祭司の職にあったカヤパ(在職期間1837年)のところに
イエス様は連れて行かれました。