2013年2月15日金曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 6章60~71節 荒野で不平を言うイスラエルの民


 
荒野で不平を言うイスラエルの民 66071
  
 
食べ物の奇跡は
人々に信仰を形成するどころか、
逆に破壊することになりました。
民は大勢でイエス様の御許に押し寄せましたが、
今彼らは同じように大勢でどこか別の方角へと去っていきます。
イエス様の「命のパン」の話が
それを聞いた人々を傷つけ追い払うことになったのでした。
自分からすすんで御自分の御許に来る人はひとりもいないので、
彼らを無理に引き止めても無駄であることを、
イエス様は御存知でした。
十二弟子さえ躊躇しました。
しかし、ペテロはきっぱりとイエス様への信仰告白をします。
その一方では、彼らの中に裏切りの影が忍び寄ってきています。
「マルコによる福音書」によく出てくる「メシアの秘密」というテーマは、
「ヨハネによる福音書」にも共通するものです。
神様の御計画は主の御心通りに実現しようとしています。