2012年12月10日月曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 3章1~21節 イエス様の御許を訪れるニコデモ(その2)



イエス様の御許を訪れるニコデモ 3121節(その2)


ニコデモからの賛辞をさえぎり、
イエス様はこの対話全体の核心となる問題を提示されます。
それは、人は再び生まれなければならない、ということです。
「再び」という意味のギリシア語の単語には
「上から」という意味もあります。
ここでこの言葉が用いられているのは偶然ではありません。
意味をつかみあぐねているニコデモに
イエス様はさらに説明を加えてくださいました。
  
人は自分の力に頼るかぎり、
神様の御国と栄光の中に入るには少しもふさわしくない存在です。
人はまったく新しい命を賜物としていただかなければならないのです。
この命は洗礼において人に与えられます。
この洗礼は洗礼者ヨハネの洗礼ではなく、聖霊様を受ける洗礼です。
誰も聖霊様に命じたり聖霊様を把握したりはできません。
風を把握したり風に命じたりできないのと同じように、
神様の御霊に命じることもできません。
ここでイエス様は、
キリスト教の洗礼について独特なやり方で話しておられるのです。
私たちがわかるのは、
洗礼において、神様は人々にまったく新しい命をプレゼントしてくださる、
ということです。
この奇跡を聖書は「新生」(新しく生まれること)と呼んでいます。