2012年4月27日金曜日

「ヨハネの黙示録」ガイドブック 13章1~10節 獣(その2)



獣 13110節(その2)

 
 
聖書は
「反キリスト」(「ヨハネの第一の手紙」218節)や
「滅びの子」(「テサロニケの信徒への第二の手紙」2310節)
について語っています。
彼らは、終わりの時にあらわれて、
大いなる力によって、活きておられる神様および神様に属する人々と戦い、
多くの人を自分の味方につけます。
おそらく獣の幻は、特にこのことを指しており、
ついには最悪のやり方で反キリストの活動として現実のものとなっていきます。
  
獣はあたかもその目標を達成してしまうかのように見えます。
7節には、獣がイエス様に従う人々のグループに打ち勝つ、とあります。
11章でもこれと同じことを取り上げました
(「ヨハネの黙示録」117節とその説明を参照してください)。
ちょうどイエス様の再臨の直前に、
「神様のもの」であるグループはひどく痛めつけられて、
負けてしまうように見えます。
しかし、それで終わりではありません。
「テサロニケの信徒への第二の手紙」にはこう書いてあります、
「その時に、「不法の者」があらわれるが、
この者を主イエス様は口の息吹によって殺し、
再臨の輝きによって滅ぼすことになります」
(「テサロニケの信徒への第二の手紙」28節)。
つまり、神様が最後の言葉を口にすることになるわけです。
キリストは勝利者であり、
勝利したかのように振舞う獣を打ち倒されます。
  
獣の活動も、神様が何を許可されるか、ということに左右されています。
7節からそれがわかります。
獣は、
行うことを許された(つまり、神様がそれをお許しになった)
ことだけを行います。
神様は万物の上におられ、
神様の決定されたことには、
悪魔もその手下も束縛を受けています。